転職時には、それまでの経験を考慮してもらった給与交渉をすることができる。しかし、給与のことばかり聞いたり、給与交渉を強引に進めたりすると印象が悪くなり、せっかくの新しい職場で働きにくくなる可能性が高まってしまう。最悪の場合、不採用となってしまうこともあり得る。給与交渉を成功させるコツとしては、面接で持っている資格や経験をアピールするのが1つの手段だ。看護師の資格はもちろんだが、看護師経験を積む中で取得した資格はどんどんアピールするといいだろう。資格ではなくても、積極的に勉強会に参加していたことや学会発表の経験などもあれば、給与交渉の重要な材料となる。なぜなら、多くの医療機関では、基本給に経験や資格を考慮して給与を決定するからだ。
また、前の職場でどのくらい給与をもらっていたかを提示して、それより下がると生活ができないことを伝えることも効果的である。入職前に給与交渉をして働きにくい雰囲気になることが心配という場合には、職場と自分の間に転職エージェントに入ってもらい、代わりに給与交渉をしてもらうのもいいだろう。転職エージェントに自分の希望する給与額を伝え、職場と交渉してもらえば直接お金のことを話す必要がなくなり、気も楽になるはずだ。転職エージェントがその看護師の経験やキャリアに応じた適正な金額での交渉を進めてくれるため、安心して任せることができるだろう。特に、看護師に特化した転職エージェントは看護師の給与の相場にも詳しい傾向にあり、自分の資格や経験に応じた適切な金額での給与交渉が期待できる。