給与とキャリアに差が出る

看護師として入職した1年目の平均年収は491万円で、年齢は20歳~24歳が多く、平均月収は31万円となっている。しかし、この金額は夜勤有りの常勤として勤務している、正看護師資格を持つ看護師の場合だ。准看護師資格のみの看護師や、病棟がないために夜勤が存在しない診療所やクリニックに勤務する場合は、もう少し年収は低くなるだろう。所持資格別で平均年収と平均年齢をそれぞれ見ると、正看護師の資格所持者の場合は平均月収が35.6万円で平均年齢は37歳と、給与は高く年齢は低めというデータがある。比べて、准看護師の場合の平均月収が30万円で平均年齢は45歳と、給与は低めで年齢は高いという結果が出ているようだ。

所持している資格によって月収が6万円近く違うため、年収では70万円以上の差が出ることになる。また、正看護師資格を持っている人の方が平均年齢が低いことから、早期に退職している可能性が高いことも読み取れるだろう。正看護師資格を持っていると仕事の幅が広がるため、より高みを目指して転職するのである。そのことから、キャリアアップについても資格の違いで大きな差が出てくるのだ。正看護師の資格を持っている人は、キャリアを積んでいけば年収600万円超えも期待できるが、准看護師資格だと450万円近くが限界だろう。やはり、携わることができる仕事の幅が違うので、これだけの年収の差が出てしまうのだ。もし、これから看護師を目指すのであれば、難易度は上がるが正看護師の資格取得に向けて勉強することをおすすめする。